ニュースリリース
2020年06月16日
ヤマトホールディングス株式会社
EC向け新配送商品「EAZY」の提供を開始
~EC利用者とのリアルタイムな情報連携により、受け取り利便性を向上~
ヤマトホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表:長尾裕 以下:YHD)傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表:栗栖利蔵)は、EC事業者向け新配送商品「EAZY(イージー)」の提供を6月24日から開始いたします。
「EAZY」は、EC利用者・EC事業者・配送事業者の全てをリアルタイムなデジタル情報でつなぐことで、購入・配送・受け取りの利便性と安全性、効率性を徹底して向上させ、ECの持続的な成長を実現する「ECエコシステム」の確立に向けた新配送商品です。
6月24日から株式会社ZOZOが運営するファッション通販サイト「ZOZOTOWN」および「ZOZOTOWN PayPayモール店」に提供を開始し、6月25日からはヤフー株式会社が運営するオンラインショッピングモール「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」に出店しているストアからの申込受付を開始します。
記
1.背景および目的
ヤマトグループは、2020年1月23日に中長期の経営のグランドデザインである経営構造改革プラン「YAMATO NEXT100」を策定し、「産業のEC化」に特化した物流サービスの創出、ECエコシステムの確立に取り組んでいます。
現在、生活者は商品・サービスを問わず、あらゆるものをECで手に入れることが可能になっています。最近では、新型コロナウィルス感染症による影響を受け、新しい生活様式の中で生活必需品や日用品、娯楽品や各サービスをECで購入する機会が増え、今後も購買行動はECが中心となることが予想されます。また、同時に、非対面によるより安心な配達を希望するというEC利用者のニーズも顕在化しました。
しかし、これまでの非対面の受け取りは、予め配送事業者ごとに締切時間などがある、荷物が配達されたタイミングが分からないなど、配送事業者やEC事業者側の視点で提供されており、EC利用者の多様なニーズに応えきれていませんでした。
また、配送の現場では個人の方が配達を担う機会が増えてきていますが、労働環境・雇用条件などの課題が明らかになっています。
今回提供を開始する「EAZY」は、EC利用者の多様なニーズに徹底的に応えることを目指した商品です。導入したEC事業者は、EC利用者の受取利便性を向上させ、CSの向上にも繋がります。今後、ヤマトグループのネットワーク、拠点等の経営資源と、外部の配送リソースをリアルタイムなデジタル情報で融合することで、「EAZY」の高度化を推進し、EC利用者・EC事業者・配送事業者が持続的に成長することができる「ECエコシステム」を構築していきます。
2.商品概要(6月24日開始時)
(1)非対面での受け取りニーズの多様化へ対応
通常の対面受け取り以外に、玄関ドア前、自宅宅配BOX、ガスメーターBOX、物置、車庫、自転車のかご、建物内受付/管理人預けなど、お客さまの多様な指定場所での受け取りに対応します。
さらに、クロネコメンバーズのお客さまは、コンビニエンスストアや宅配便ロッカーPUDOステーション、宅急便センターでの受け取りなどの選択も可能です。
(2)受け取る直前まで受取場所の変更が可能
従来、受取場所の変更は、配送事業者によって締切時間が決められていることもありましたが、「EAZY」では配達員が配達する直前までWEBサイトで受取場所の変更が可能です。そのため、急な用事やその時の天気等お客さまのご都合に合わせて、受取場所を自由に変更することができます。
また、宅急便同様、配達時間の指定が可能なため、いつ指定の場所に荷物が配達されるか分からないといった不安を解消します。
(3)お客さまへの配達完了情報のリアルタイム提供
配達完了後、リアルタイムに配達完了メールがお客さまに通知されます。また、非対面での配達をご指定いただいた場合は、メールに記載されるURLから配達員が荷物を置いた場所を撮影した写真を確認できるため安心して受け取りいただけます。
(4)外部パートナーとの連携による高効率な配送の実現
外部パートナー「EAZY CREW(イージー クルー)」と連携し、高効率な配送システムの実現を目指します。今後、「EAZY CREW」には、ECエコシステムを構築する重要なパートナーとして、配送支援や教育、業務などをサポートすると同時に、運転免許を保有していない方でも使用できる次世代モビリティを提供することで、持続的な関係性の構築を目指してまいります。
6月24日より、ZOZOTOWNで購入されたお客さまを対象に、商品発送後にヤマト運輸から「お届け予定通知(メール)」を送付いたします。メールに記載されている専用WEBサイトから、玄関ドア前、自宅宅配BOXなどの非対面配達での受け取り場所を指定でき、自分の好きな場所・タイミングで受け取ることが可能になります。
本年10月からは、「EAZY」導入のEC事業者さまのサイト内で購入時に受け取り場所を指定する事が可能となります。
【非対面受け取りへの指定場所変更の流れ】
3.今後の展開
今後、ECの拡大とともに、ますます高度化していくことが予想される“配送に対するニーズ”の多様化に対応するため、順次新たな付加価値の提供を進めます。
本年10月以降、EC事業者のサイト内で受取場所を予め指定できる機能を追加すると共に、これまでのコンビニエンスストア、PUDOに加え、約1万店の宅急便取扱店も新たな受取り場所として順次拡大します。
さらに、よりセキュリティの高い個人情報レス伝票の開発や、何軒後に荷物が配達されるかがわかるリアルタイムトラッキングシステム、国土交通省に選定された「顔認証システムを活用した配送効率向上」による顔認証やスマートキーを活用したイエナカ配送など、デジタル技術を用い、より安心でより便利な受け取り機能の追加を予定しています。
ヤマトグループは、デジタル情報の活用、ネットワークのオープン化、経営資源である人や物のシェアリングなどを通じてECを取り巻くさまざまな課題を解決し、今後も持続的に成長が見込まれるECを物流からしっかりと支えることで、豊かで持続的な社会を実現する「ECエコシステム」を構築していきます。
■導入方法
「EAZY」は、EC事業者向けの商品であり、導入に当たっては、一定の条件があります。
順次提供範囲を拡大してまいりますが、詳細は弊社営業担当にお問い合わせください。
【参考】
以上
お問い合わせ先
【報道関係】
ヤマトホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション戦略担当 tel:03-3541-3411
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