人材育成
社員の自律的なキャリア形成を支援する人材育成
ヤマトグループの最大の財産は「社員」であり、ヤマトグループの持続的な発展のためには、社員一人ひとりの成長が欠かせません。事業を取り巻く環境が著しく変化する中、社員がグループ企業理念を体現し、顧客起点を第一とした新たな価値を創出し続けるため、ヤマトグループ各社では人材マネジメント方針[PDF:212KB]に基づき、社員の自律的なキャリア形成を支援する人材育成を実施しています。
社内公募制度
ヤマト運輸は、たゆまぬ挑戦や努力を続ける社員に対して、仕事を通じた成長の機会を提供するための制度として、本社など一部組織において社内公募制度を導入しています。社員のキャリア志向を軸にポジションマッチングを図り、社員の自律的なキャリア形成のサポートを目指します。
人材育成に関する取り組み
次世代経営人材育成・階層別教育・大卒定期採用者の中期育成・専門人材教育・キャリア教育の充実とリスキリング教育を人材育成施策の柱と位置づけ、社員一人ひとりの成長を支援しています。
また、最新のデジタル技術(AIテクノロジー)の導入等、ラーニングプラットフォームの拡充により、効果的かつ効率的な育成環境を充実させると共に、社員が時間や場所の制約無く自己を磨くことのできる仕組みの構築を進めております。
人材育成体系
(1)次世代経営人材育成
コーポレートガバナンス・コードを踏まえたサクセッションプランにおける経営戦略上の後継者計画に資する育成体系を構築し、将来に渡り計画的に必要人材を配置できる可能性を高め、経営戦略の実現・中期経営計画の達成に繋げ企業価値向上に寄与します。
(2)階層別教育
入社時研修、フォローアップ研修、役職者配置前研修、新任役職者研修、既任役職者研修等を通じ、各職務において求められる知識・スキル・姿勢を磨き、現場や組織の活性化を図っています。
(3)大卒定期採用者の中期育成
大卒定期採用者に対し、入社から10年間の年次別の成長機会を提供しています。「成長機会の提供(年次別教育)」「アセスメント実施による人材可視化」「個々の適性を見定めたうえでの戦略的配置」を軸として構成し、中核人材のキャリア自律を促進すること将来の経営リーダーを輩出することを狙いとしています。
(4)専門人材教育
ヤマトデジタルアカデミーを主体とし、専門性を伸ばしていくための育成体系を構築し、高度専門人材に必要な知識、スキルを量的・質的に安定して提供する仕組みを整え、成果発揮に繋げています。
(5)キャリア教育の充実とリスキリング教育
社員の市場価値を高めることをテーマとした、キャリア形成支援策を展開することで、自らの成長を志向し、自律的なキャリア形成に挑む人材の輩出に繋げていきます。
人材育成プログラム名称 | 対象者 | 2023年度実績 | |
---|---|---|---|
受講者数(人) | 受講者あたり年間教育時間(時間) | ||
Next Leader Program | 次期役員候補者 | 16 | 42.0 |
Future Leader Program | 上位管理職への登用候補者 | 66 | 86.9 |
Leadership Challenge Program | |||
役職ポジション 配置前研修 | 管理職への登用予定者 | 77 | 17.5 |
大卒定期採用者 中期育成施策 | 大卒定期採用者 | 845 | 26.0 |
人材育成体制
「仕事を通じた成長機会をデザインすること」を人材育成の重要ミッションとして位置づけ、教育施策と成長機会の創出を連動させる体制を構築し、社員一人ひとりが働きがいを実感できる職場風土を目指しています。
また、各地域を統括する組織内に人事機能を設け、地域特性に即した人事課題を解決できる体制を整えています。
ラーニングプラットフォーム
教育にデジタルを活用することで外的環境に影響されない教育基盤強化、および社員の自学自習を推進するためラーニングプラットフォームを構築しています。
最新のデジタル技術と教育の融合を通じて、社員一人ひとりに合わせたキャリア形成支援を促進してまいります。
人事評価制度
ヤマトグループには、社員の更なる自己成長に結びつけるための人事評価制度があります。
人事評価では、「目標達成評価」と「社員評価」による評価を行っています。 「目標達成評価」は、半期ごとに社員一人ひとりが業務目標を設定し、日々の努力を含めた成果に対し、職場内審査会の意見を踏まえ評価をするものです。「社員評価」は、ヤマトグループの社員および担当者として期待されている役割を発揮できているかを評価するものです。同じ職場内の同僚による評価をもとに、評価を決定します。
様々な視点から客観的な評価を得ることにより、社員一人ひとりの能力向上を目指します。